「あれっ?修哉くん」








グランドに目をやると目に付く一人の男のコ











私の隣りのクラス











学年一モテ男の野球少年













「努力してるなー」













って呟いたつもりなのに











「俺のコト?」











って私を見る修哉くん











「あ、青山じゃん」









無愛想にそう言ってこっちへ来る












「部活?」











なんだか邪魔しちゃったみたいで申し訳ない










「うん あ、青山ってバスマネだっけ?」




「うん」









意味も分からず即答











「バスケって面白い?」










そう言う修哉くんの髪の毛は真っ黒できちんとルールを守ってる













「うん!」









ならよかった。




そう囁いてまた練習に戻ってく










熱心だなぁ











もう誰もいないグランド













修哉くんはひたすらネットにボールを投げる













「カッコいいなぁ」























そう思ったのは秘密