「あぁ、朱ちゃん、熾音くんは来週から朱ちゃんの学校に通いますよ」

「まじで? っていうか熾音くん何年生?」

「一年」

…。

「同い年!!?!」

「お前も一年なのかよ!! なに!? 同い年に負けたの俺!!」

「え、ちっさ!! 何センチ!?」

「うるせぇ!! 小さい言うな!! 157センチだよ!!」

「うっそぉ!! 高校一年生の平均身長168センチだよ!? 10センチ以上も差あるじゃん!!」

「うるせぇよ!! これから成長するんだよ!! なんで平均身長なんか知ってんだよ!!」

「私…高校三年生の男子の平均身長とほぼ同じだから…」

学校で張り出されていた全国の高校生の平均身長が張り出されているときの衝撃と言ったら…もう…。私…男子かよ…。

さっきまで騒いでいた熾音くんが気まずそうに目線を下にやる。


「ちなみに高校一年女子の平均は熾音くんと同じくらいだよ」



「そんな情報いらねぇよ!!」

あぁ…熾音くんと身長を交換したい。

なんか余計に落ち込んだ。