「そいつ…だれ?」

恐る恐る私を指さして蒼さんに尋ねる熾音くん。

「本条朱ちゃん。妖怪とかが見えるんだよ」

「へぇ…。こんにちは」

「どうもー」

私は軽く挨拶をする。

熾音と呼ばれた少年は軽く会釈をして私の隣に座った。

うむ。やはり小さい。


「小さくねぇよ!!」

「何も言ってないよ!!」

思っただけだ!! 口には出してない!!

熾音くんは私を心でも読むことができるのか。

「熾音くんは一応高校生なんですよ」

「うっそぉ!!?」

「本当だよ!! 悪かったな小さくて!!」

「私も高校生です!!」

「そうか!! 今すぐ縮め!!」

ひどい!! 好きで170まで伸びたわけじゃないもん!! 縮めないもん!!

「仲よくできそうで何よりです」