「蒼さん、あの子って?」

「あぁ、まだあってなかったね。この間預かった男の子だよ」

「へぇー」

「陰陽師の家系の子なんだけどね」

「っ…!?」

私はお茶を吹き出しそうになる。

「大丈夫なの!? 蒼さん妖怪でしょ!?」

「あはは。僕は『良い』妖怪だからね」

「なるほど」

私は納得して、またお茶をすする。

あぁ…お茶おいしー。






「ただい…ま!?」



「あぁ、お帰りなさい熾音くん」

「お邪魔してます」

部屋に入ってきたのは、少年だった。身長はざっと150くらいか…?

白髪のその少年は驚いていた。そりゃそうだ。帰ってきたらいきなり私(知らない人)がいるんだもの。