「離しなさいよ!」


私は腕を振りほどこうとした


けれどネオの手は
ピクリとも動かなかった



は?こいつ力強すぎ…



「ねぇってば!なんかいいなさいよ!」



私は思いっきりネオを睨んだ


ネオは立ち止まると
ゆっくり振り返った


「君がいいのなら、僕とヨルは君がこの世界で鬼を討伐することを心から望む」



「は?」



「けれど、君がどうしても嫌と言うなら今すぐにでも元の世界に戻れるが…どうする?」



ネオは真面目な表情だった