「なに、これ…」
思わず言葉が零れた。
殺すことなど怖くない、
殺されるのも怖くない…?
こんな歌詞…誰が考えたのだろうか。千春は、憤慨した
『10分間の休憩を挟みます。10分後、『人間狩り』を開始します』
それを機に放送の声が止んだ。その途端、体育館にいるみんなが騒つき始めた。
「あり得ないよっ。槍か鉄砲で殺すなんてっ」
「あたし、死にたくないっ」
混乱するみなのことを見ると、陽菜は唇をキュッと結んだ。
彼らは、なんてゲームに参加してしまったのだろう。
生き残るのは、ただ1人。
これから、残忍な殺戮ゲームが始まる。