バタバタバタ…。

 階段からの、幾つもの足音。



 一階に降りてきたのは、千春たちのクラスメイトだった。


 それに、武本の放送が本当ならば、千春たち2年B組以外、今、この学校に誰もいないはずだ。



「参加しないと、殺されちゃうんでしょ?だったらしようよ。なんのゲームか知らないけど…」



 美琴が不安そうに、クラスメイトに呼び掛ける。


 美琴が、彼らを諭して連れてきたのだろうか。



「あれ?千春ちゃん達そこにいたの?」



 美琴が目を丸くする。しかし、どこか狼狽している様子が見られた。



「うん、陽菜が倒れちゃって。その、保健室に行こうとしたんだけど…ね。靴箱通らないと行けないから」



 美琴が泣きそうな顔でそっか本当に…と言った。

 クラスメイトたちにも“本当に死んでいる”という波紋はたちまち広がり、また、具合な悪そうな者も多く見られた。


 やはり、放送で言っていた“ゲーム”に参加した方がいいのだろうか。





 唯たちみたいに、殺されるよりは。