「美香?どうしたの、ぼーっとして。」
親友の百花のキラキラ輝く瞳には私のぼーっとした顔が写っていた。

「んぇ、あ、今日見た夢のこと思いだしてたの。」
「…夢? もしかしてまた小さい頃のあの夢?」
「うん。」

ももかだけは私の小さい頃の話を知っている。

キーンコーンカーンコーン

授業の始まるチャイムも、百花が話してた話も聞こえなかった。
ただひたすら青く輝く空を見ているだけ