と、同時に私はあることを思い出した







右ポケットに小さな銃を入れていたのだ。




拳銃は明らか的に叶の持っているカッターより強い、隙を狙って打てば叶は勝てないだろう。








よし、そう決めて私はカッターの刃を出している叶に思いっきり体当たりをした。








「なっ…。」という声をあげて叶が床に倒れている間に私は右のポケットから銃をだして叶に向けて射的のように引き金を引いた。








「バンッ…。」そんな音がして気づけば叶は頭から血を出していた。








不思議と罪悪感がなく、私はとりあえず外に出て助けを呼ぼうとしたときだった。