「ピピッ」






秋奈の残骸の奥、つまりは出口の奥の方でそんな音が聞こえた。







「なんだこの音?」






そう言って叶が出口のほうに向かって自然と歩き出した。








「叶っ!待って!」我に返った私は歩き出した叶の腕を握った。








「このまま出口に近付くのは危険だよ!また秋奈みたいにいきなりドアが閉まるかもしれないし…。」







「そう言われてみればそうだな。」








私が必死に止めると叶は考え直してくれたようで動きが止まった。