ガシャンッ、と人が通れるくらい開いた壁はまるで私たちに出ろと言っているようなものだ。








「どうす…る…?」







光!?そう思ってさっき私が寝ていた方を見ると光が右の腕を抑えて立っていた。








着ていた服は右腕から出る血でグロい。









「…光、大丈夫?」









自然とそんな声が出てしまうほどだ。










「ああ、まあ。痛いけど。」