「きゃあああああああああああ」









私は誰かの悲鳴で目を覚ました。部屋は生臭い。









「どうしたの?」









隣にいるであろう叶の袖をひっぱった。









だけど…、袖はぬめぬめしていて感触は最悪。









目を開けてひっぱっている袖を見てみると、そこにあったのは叶の腕なんかじゃなくって真っ赤に染まった光の腕だった。










「きゃああああああああああ」









「おい、梨奈!大丈夫か?」









背後から叶の声が聞こえて私は少し安心しながら叶の声がするほうを振り返った。









「叶…、何その血…。」








叶の顔にたくさんの血がついていて、心配してくれてる目はまるで私を殺そうとしている目に見えた。









「いやああああああああ、近寄んないでッ!」









叶が握っていた手を振りほどき私は光と叶から逃げた。そして、武器のほうへと走っていった。