「なあ、伸は大丈夫か?」









私が伸のほうを見ていたのに気がついたのか叶が公太に話しかけた。









「まあ、あいつなら大丈夫じゃね?あんな武器使う勇気もないだろ。」









へらへらと笑いながら公太が言うものだから、叶は言い返すこともできずしぶしぶ私の隣に座った。









「なあ、梨奈。次目が覚めたときにさ、誰か死んでることって…。ないよな?」









心配そうに周囲に聞こえないように叶は私に話しかけてきた。









「大丈夫…でしょ。だって、皆そんなことするこたちじゃないじゃん?」









「そうだな。」









100%とは言えないこの状況でも叶は安心したようで、私に笑って見せた。