結局公太が蹴り終わった頃には伸の顔の色はそこら中が青紫色に変色していて見ているこっちが痛くなるような光景だった。








｢公太、やりすぎだったんじゃない？｣








周りに聞こえないように耳打ちで私がそう言うと公太は鼻で笑った。









｢梨奈大丈夫か？コイツは伸だぞ？俺達に触れるだけでも汚いんだぞ。｣









さすがにそれは言いすぎだと思ったけど、私もあまり伸を構うと何か言われてしまう。それが怖くってなんにも言うことができなかった。









｢それで、今日は何する？｣









さっきまで暇そうに自前の漫画を読んでいた秋奈が急に立ち上がって私達の真ん中に割り込んできた。








｢そうだな、部屋調べるか。｣









｢そ、そうだね。｣









ぎこちない返事をして、私は壁をよーくみ始めた。小さな情報でも手に入る可能性はあるから、その可能性にかけることにした。