律side
烈と家に帰ってくると時間はもう11時30分。
そろそろ行こうか…
廉「律、行くぞ。準備しろ」
『うん』
部屋に入ってきた廉兄に言われて着替える。
紅のときより真っ黒に。
っていうか…
『なんで廉兄もここで着替えてんの?』
目の前には上半身裸の廉兄。
まぁ、見慣れてるんだけどね。
廉「いちいち部屋に帰るのめんどい」
そう言って廉兄が背中を向ければ、
見えるのは黒と藍色の桜。
桜花総長のみ入れることを許されるタトゥー。
自分のcolorと黒の桜が背中から横腹まで流れるように描かれている。
もちろん、あたしもある。
『……いつ見ても綺麗だね』
廉「…これが似合う総長になれってことだよ」
廉兄は口角を上げて優しく笑う。
『そうだね…』