…………誰からの電話だって?
ちょっと午後からのことで協力してもらおうとお願いした。
蒼空からの許可も取ったし。
メイド喫茶?
………あたし1人じゃ無理でしょ。
秋「………おーい、午前中はもう終わるぞ」
「「「「「はーい」」」」」
執事カフェに群がるように来ていた客たちを帰し、一旦閉店。
実はメニューはほとんど変わらなくて、
執事がメイドになるだけみたいな感じ。
そう………執事がメイドに、ね?
椿「律ちゃん、来たよー!!!」
『椿さんー!!!』
閉店したと同時に教室に入ってきた美人さん。
翼「……げっ、なんで姉貴が」
言わずと知れた翼のお姉さまだ。
椿さんは綺麗な髪を靡かせて、颯爽とやって来た。
椿「はい、これ用意しといたよ。律ちゃんがサイズ教えてくれたから助かったわー」
ドサッとあたしの前に置かれた紙袋たち。
おう、お待ちしてましたよ。
秘密のアイテムたち。
『有り難うございます。じゃ、早速……』
二人ので顔を見合わせて、
椿「やりましょうか」
ニコリと笑った。
ま、手始めに………烈からいこうか。
烈「…はっ?」
『じゃあ、1人目ー!!!』
翼「え、ちょっ、律!!!?」
呆気にとられる皆を放置して、
烈を隣の空き教室に押し込んだ。