『……ん』


目が覚めると見慣れた倉庫の部屋にいた。









あの後、どうしたんだっけ?


『……いっ』


ズキッと頭が痛んだ。








あ、そうだ。翠嵐の倉庫で倒れたんだ。










ゆっくりと部屋を見回す。






鮮やかな赤と対照的な黒。


………良かった。白じゃない。






久しぶりに見た夢は何度もあたしの頭の中を駆け巡る。













独りで居たくない。


そう思って重い身体を起こした。