『すごかったかな…』 バイクを取りに行くまでの帰り道、 俺と渉は喧嘩の余韻に浸っていた。 渉「あの数相手に余裕だったね」 『あぁ、呼吸ひとつ乱れていなかったな』 紅と張り合える奴なんているのんだろうか? 渉「あー、どんな人なんだろ?」 『会ってみたいな』 今日の喧嘩で、紅に対する憧れの気持ちが高まった。 俺もあの人みたいに強くなりたい。