『………』
一気に静かになった。
腕の中で律がモゾッと動いた。
律「……ん」
『起きた?』
優しく声をかけると真っ黒な瞳と目があった。
律「……あれ、翼だけ?」
周りをキョロキョロ見回している。
『族が攻めてきたんだよ』
律「あー、成る程」
律は俺の膝から降りて隣に座る。
『最近、よく寝るな』
ジュースを渡しながら言う。
律「…疲れてんの~。(ゴクッ)ジュースうまっ」
『喧嘩でもしてんのか?』
少し冗談混じりで聞いてみた。
律「……まぁ、そんなとこ」
『はぁ!?』
律「家手伝ってんの」
『そういうことか…』
いや、てっきりさっき聞いた話みたいなことしてんのかと…