翼side
響「……お前らを完全に信頼したわけではないが、律が気に入ったんだから俺たちも敵対視はしない」
響の低い声で空気が凍りつく。
そりゃ、そうだな。
初対面で信頼してくれるなんてこっちも思っていない。
『……あぁ』
俺たちはただ紅のことを知りたくて来たのだから。
奏「……ただ翠嵐が正統派である限り、協力はするよ」
翠嵐「「「『!!!!』」」」
ということは同盟に近いということか?
『……そんな簡単に判断していいのか?』
響「……人を見る目は確かなはずなんだが?」
響はそう言って笑った。
烈「……翠嵐が協力してくれるならちょうど良い。潰さなきゃいけない族が山ほどあるんだ」