「慧兒、お待たせ!」


今日は時間に遅れることなく慧兒の元へ行った。


すると慧兒はいつもの優しい笑顔で笑った。


「けーいじ?早く帰ろ♪」


私は鼻歌を歌いながら慧兒に話しかけた。


すると慧兒はポケットから何かを取り出し、ふと口を開いた。



「…これ、誰?」


そう言って目の前に差し出されたものは




『私の携帯』



画面には後藤くんからのメールが映し出されていた。