「あ、魅音ちゃん!おつかれさま」 後藤くんはいつもの笑顔を私に振る舞う。 「う、うん。おつかれさま」 時計を見るとまだ慧兒との待ち合わせまで少しだけ時間があった。 なら、大丈夫だよね。 「…魅音ちゃん?」 後藤くんが不思議そうに私の顔を覗く。