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「あの時の………」


「情けない姿をお見せしました。」


と言ってスーツ姿の男は一礼をした。


「そんなもの無効よ!!!!」


「無効?」


「そんなもの、無理矢理押させただけじゃない!!」


「赤井。物を持って来い。」


ぶ、物?????


「はい。こちらにございます。」


スーツ姿の男が胸ポケットから黒い機械のような物を取り出した。


「な、何よそれ…………」


滝城涼介はその黒い機械のスイッチらしきところを押した。


『「い、いや!!絶対にイヤ!!!!!!!」

「じゃあ、彼女。」』


これ、3日前の………


『「それもイヤ!!!!てか、あんたのものになるのも 、彼女になるのも同じことじゃない!!!」


「何でイヤなんだよ!?」


「自分は何もしてないくせに、権力振りかざし てるから!!!」

「それじゃあ、自分で何かすればいいってこと か………」

「………まぁそう言うことかもね……」』


私は、しまったと思った。


滝城涼介には聞こえないように言ったはずの私の声が一番最後に入っていたからだ。


てか、こんなのいつ撮ったのよ………


私は、黒いスーツ姿の執事らしき男を見た。


また、あの人ね………