『滝城グループのホテルの一つキネマホテルは、世界各国に展開しており、日本最大のホテルとなっており、それを2代で築き上げました。そして、今日、3代目となられる滝城涼介様が受け継がれたのです。』


「見たか?俺は頭首になった。だから約束通り俺のものになれ。」


「約束通り??私、そんな約束してない!!」


「は?しただろ?証拠だってある。」


し、証拠??私、何もしてないはず………


「赤井。」

滝城涼介が指を鳴らした。


「はい。」


すると、さっきのスーツ姿の男があらわれた。


「天坂様、これを。」


スーツ姿の男は、私に箱を渡した。


「何これ??」


「いいから開けてみろ。」


私は箱を開けた。


そこには、誰かの赤い拇印が押された紙があった。


「それは、お前の拇印だ。」


は!?!?
私は、滝城涼介を見た。


「僭越ながら、私が取らせていただきました。」


は!?!?!?


「いつ!?!?!?」


「帰りにございます。」