二人が抱き合っているのを見てから


俺は普段の生活が辛かった。



俺の世界は


麗華を中心にまわっていた。



友達に弱いとこ見せたくねーし


賢人にぜってぇばれたくねーし



みんなの前では元気な俺を演じた。




そんなことしてたら本当の俺の居場所は

無くなっていった。



家でも学校でもトイレでもいつでも


俺じゃない俺がいた。