ジリジリジリィー


朝の6時に目覚ましがなる。

それを止め、着替えて朝食の準備を始める。

「あ…
やばっ…」

冷蔵庫を開けて固まってしまう。

何故なら…

「冷凍庫の中でもないのに何を固まっておるのぢゃ?
…ついでぢゃ、トマトジュースを…」

寝起きまるだしの紅月がボクごしに冷蔵庫を覗く。

「そなた…また忘れたんぢゃな…」

「忘れた…んじゃなくて、紅月が飲むの早いんだって!
だから今朝はこれだけで…」

「足りんな」

グラス半分以下のトマトジュースを見て、
彼は満面の笑みを浮かべる。