着替えて校門へ向かえば朝別れを告げたのと同じ場所に同じ車が留まっていた。

「…よかったな、頭打ったから心配だったんだ…」

心底安心した感じの彼とは正反対に脱力をした。

「…出来ればゆっくり一人で歩いて帰りたかったな…」

いつまでもその場を動かないと、焦れたように運転席の窓が開く。