「光希君は彼女いないの?」
「いないよ」
いないと聞かされた瞬間私はドキッと
心臓の音が大きく鳴ったのがわかった。
…いないのか。よかった。

あれ?なんでよかったと思うの?
私は疑問を持ちながらも光希君とお喋りしながら帰った。

意外にもすごく、話が盛り上がった。
犬が好きだったり、ダンスが得意で事務所のスカウトが来たことがあること、家族話などいろんな話をしてくれた。

「そうだ!メアド教えてよ。」
「うん、いいよ。」
私達は、赤外線通信をした。
『西垣光希』
私は初めて、光希君のフルネームを知った。

彼のメアドには0102と、付いていた。
「0102って誕生日?」
「そうだよー!」
「私0120なんだ!0と2を逆にしたら同じだね!」