「……も、もしかして、悪い方向に……」

「そうですね……」

「う……っ」

「だって、惣介さん、今みたいに意地悪するでしょう?」

「!!す、すみません!!!つい」


焦りだす惣介さんがかわいくて、私は思わず吹き出してしまった。


「……ふふっ、なーんて!冗談ですよ!」

「!!琴音さん!?」

「びっくりしました?」

「もー琴音さんの方が意地悪なんじゃないですか!?おかげで、俺の心の中はじたばたですよ……もう」

「ふふっ」


私だってじたばたしてるんですよ?って言葉は、何となく飲み込んでみた。


「……惣介さんの今のイメージは、オレンジです。ほわっと温かくさせてくれるから」

「……オレンジ?」

「あ、そう、まるで朝日が昇る感じでどんどんイメージが変わっていったんですよね。ちなみに、進行中です」


最初は暗い印象だったから、朝日が昇る前の深い青。

でも惣介さんのことを知るに連れて、明るさとか温かさとかを感じる朝になっていって。

今はポカポカと温かいオレンジのオーラを纏う惣介さんが私には見える。

たぶん基本はオレンジのまま変わらないんじゃないかなと思うけど、これからまたどんな風に変わっていくのか楽しみだって思うんだ。