「それ、ハンドソープとか普段使いできるサンプル品も適当に入れてるので、使ってみて気に入ったものがあれば教えてください。いろいろ持って行っても悪いと思って、今日のところはこの前言ってた洗剤辺りだけ持ってきてますので。後はオマケです」

「あっ、はい。わーほんとにいろいろ入ってますね!嬉しいです!」

「あ、別に琴音さんをモニターにしようなんて思ってませんからね?その点に関しては安心してください」

「ぷ。はい」


惣介さんに頼まれるなら、モニターくらいやってもいいんだけどな、と思う。

いろいろ試せるのって楽しそうだし。

……って、あ!お金!


「あ、お金払いますね!いくらですか?」

「あぁ、はい。えっと、お会計はこちらになります。」

「!」


目の前に丁寧に差し出された一枚の紙。

受け取ると、そこには領収書さながらの手作りらしき領収書。

書かれた文字は整っているようで少し癖のある文字だ。

もしかしてこれって惣介さんの字?

それとも別の人……?