「……もう1つ、琴音さんに称号が増えちゃいましたね。俺にとっては大変脅威的な称号が」
「へ?な、何です?それ」
「“俺を振り回す名人”です。すごく困ってしまうので出さないようにお願いします」
「!ふふっ、惣介さん、おもしろすぎます。それ」
「本当にダメですよ?」
「……嫌です、って言ったら?」
「ダメですって。そんなことをした時には、5分間、絶交しちゃいますからね?」
「!!あははっ!短いっ」
「カップラーメンは十分作れる時間ですよ?もしイケナイことを琴音さんがしちゃった時には、カップラーメンを作ってもらって、出来上がったら一緒にラーメンを食べながら、仲直りの時間にします」
すごく真面目に話す惣介さんが本当におかしくて、しかも、その二人の姿が目に浮かぶようで。
私は惣介さんの話を聞いていられないくらい、笑ってしまっていた。
それを見て、惣介さんから出た言葉は「琴音さんって笑い上戸だったんですね」だったけど。
もちろん、「そうさせるのは惣介さんです」と真面目に答えておいた。