「どうしてあの公園にいたんですか?」
「……そ、それは」
「……もしかして、答えが出ましたか?」
「!えっと」
「聞かせてもらえるんですか?」
「だから……」
「どうなんですか?琴音さん、答えてください」
「っ、あ、あの……?」
ぐいぐいと迫るように聞いてくる惣介さんは何だか様子がおかしい気がする。
どこか……余裕がないというか。
余裕がないのは私の方のはずなのに、惣介さんの様子を見ると私の方が冷静に感じてしまう。
呆然と惣介さんを見ていると、はっと惣介さんは我に返ったように、気まずそうに私から目を逸らした。
「……あっ、……いや、違うんです。急かしてるわけじゃなくて……だから……」
「……?」
急にもごもごと言い出した惣介さんに、首を傾げてしまう。
やっぱりおかしい。
……どうしたんだろう?
「……すみません。嘘です」
「え?」
急にぺこっと頭を下げられて謝られるけど……
何で惣介さんが謝るんだろう?