「みんなして酷い……」

「別に隠してたわけじゃないわよ。そもそも、琴音が悪いのよ?」

「え?私?」

「だって、琴音はお見合いの写真、見ようとしなかったでしょ?見てれば、最初から三浦くんの素顔を知ることができたのに。それに、せっかくイケメンと結婚できるのに、一時期は諦めるなんて言ってて、もったいない!って思ってたのよ?あれだけイケメンなのに、性格までいいなんて……そうそういないのに、って」

「……。叔母さんは惣介さんがイケメンだから、応援してくれてたってこと?」

「……そうね、半分は」

「はぁ。もう、いいよ……」


叔母までもが惣介さんのことを見た目で見ていたことに、少しショックを受けてしまう。

まぁでも、惣介さんを否定してるわけじゃなさそうだし、性格がいいって言ってくれてるから、それはいいんだけど……。


「……でも、それならわかるでしょう?どんなに惣介さんのことが好きでも、私は惣介さんに似合わないって」

「……三浦くんにばしっと似合う見た目の女なんて、芸能人くらいしかいないんじゃない?」

「……でしょう?だから私は似合わない……」

「やだ、勘違いしないでね?三浦くんは芸能人と付き合うことのない一般の世界にいるんだから、誰と付き合おうと似合うも似合わないもない、ってことよ?それに内面は話聞いてる限り、琴音と三浦くんはぴったりのお似合いカップルじゃない。琴音は周りの目を気にしすぎなのよ」

「……そうは言っても……あんなツーショット見ちゃったら……自信もなくなるよ」

「……バカねぇ」

ハァ、と叔母が大袈裟なくらいのため息をついた。