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惣介さんと連絡を取らなくなって、今日で1週間。
いつもならあっという間の1週間なのに、すごく時間が経った気がする。
大袈裟かもしれないけど……もう何ヶ月も過ぎた気がして。
1日過ぎるごとに、惣介さんの存在が大きくなる。
好き、逢いたい、……触れたい、という気持ちがパンクしそうで。
苦しい。
ふと惣介さんの“表向きの姿”を思い出しては、ドキッとして。
それと同時に、不安が襲いかかる。
……あんなに素敵な人なのに、何でこんな私なんだろうって。
特別美人なわけでもないし、かわいいわけでもない、至って普通の私。
なのに惣介さんは私のことをすごく大切にしてくれる。
私なんかがあんな素敵な人の隣にいてもいいのかってやっぱり考えてしまって、その考えに入り込んでしまえば、しばらく抜け出せないという無限ループ。
……惣介さんはこうなってしまう私のことが予想できていたのかもしれない。
きっと惣介さんはたくさんの視線を浴びてきているからこそ、その重圧を知っていて、私のためを思って距離をおこうって言ってくれたんだ。
私が見てきた惣介さんを思うと、目立ちたくて目立っているわけじゃないのに……。
見た目だけで勝手にイメージを植え付けられて、勝手にガッカリされて。
そんな風にずっと傷付いてきた惣介さんの手を振り払ってしまったのは私。
その私の子供っぽい行動はきっと惣介さんのことを傷付けた。
私はなんてことをしてしまったんだろう、と今更後悔しても遅すぎる。