「……あぁ、そうでした。琴音さん、さっき俺のことを“いつでもお嫁さんになれる”って言いましたよね?」
「え?あ、そんなこと言いましたね……いや、料理がおいしかったんですもん!私より数倍上手だし、いつでもお嫁さんになれるなって。……って、それが何か?」
「俺がお嫁さんなら……じゃあ琴音さんは旦那さんになってくれるということですよね?」
「……はい?」
「そういうことでしょう?まぁそれもなかなかいいとは思うんですけど、男としてはやっぱり逆がいいです」
「!」
「……男として、あんなことやこんなことをしたいですし」
「……えっ!?」
「……と、少し失言しましたけど。それが一つ目です」
人差し指を立てて1を作り、少し拗ねたような様子を見せる惣介さん。
“失言”はとりあえず置いておいて、深く考えずにポロっと言ってしまった私の言葉を気にしてたんだ……。
かわいすぎる!
ん?ていうか、一つ目……?
「そして、二つ目。これは大変重要な問題です」
「えっ?」
ピースを作り、それを私に向けてくる惣介さんを見ながら、私他にも惣介さんが気にするようなこと言ったっけ?と考えるけど、浮かばない。
しかも重要な問題って……
私はポロっと何を言ってしまったんだろう?