窓の外を見る
あっ車止まってる!!!!!
荷物をまとめ階段を駆け降りる
アタシに気づいた中田さんが後部座席のドアを開けてくれる
「すみません!!」
「いいよ。笑」
。。。笑った
「ちょっと遠くに行くよ」
「は、はい」
車内はラジオの音だけが聞こえる
「普通のデートさせてあげられなくてごめんね」
「。。。。。。」
何も言えない。。
こんなに迷惑かけてるのに。。。
中田さんの口からそんな言葉がでるとは思わなくて嬉しかった
もう1時間はたったかも知れない
車はどんどん山の方へ向かってく
アタシは何を話したらいいのかも分からず周りの景色だけを見てた
。。どこに向かってるんだろう
「もうすぐだから」
「はい」
車は明かりのついた家の前に停まる
「・・・ここは?」
「うちの事務所の別荘。。。みたいなもの。
ここだったら誰にも見つかることないと思うから。
中に祐介いるよ。じゃあ。」
「あっ、中田さん!
。。。ありがとうございました」
中田さんは優しい顔でうなずいてそのまま来た道を帰って行った