バターとエビのいい匂いが店中に広がる




「はぁ〜いできたよ」





「スープ付き!!」






「食べて食べて」






「・・・おいしーい」





「よかったよかった」





「おはようございまぁす」







若い男女のスタッフが何人か顔をのぞかせる






「彼女っすか?」






興味津々でアタシの事を見る





「いや。高井祐介の。。。




。。。妹」








妹は無理ない?



でもそういってくれると次から一緒に来やすくなる





「そうなんすかぁ!後でサインくださいっ」





「何いってんの?お前。笑」




「アイツ等が出てきたら送っていくからね」






「。。すみません」






そして数分後楓さんと店を出た








「沙希ちゃんは祐介のどこが好き?」







「う〜ん優しい笑顔と実は天然なところですね。笑」




「あ〜俺も。笑」






「それってさ普段のアイツを知らないと言えなくない?
俳優高井祐介は抜けたとこなんて見せないだろ?落ち着いた感じっていうか。
俺、アイツの好きな食べ物がデミグラスソースってマジばらしたい。笑」







「ですね。笑」






きっと楓さんなりの励ましなんだね






楓さんと話してるとあっという間に時間が過ぎる





「次右で。。あっあのマンションです」






「はいよ」







「ありがとうございました。なんか少し勇気でましたっ!」




「いえいえ。じゃあ次はお兄ちゃんとおいでね。笑」






そういって手を振って帰って行った