----友情----



聞こえはいいけど時々分からなくなる







二人が二人とも幸せのときはいい



お互いの彼氏の事を幸せそうに交互に話す。




「クリスマスはどうしよう?」


「バレンタインは何渡す?」


「彼氏と旅行にいったんだあ」



きっと会話が途切れることなんてない








じゃあ自分だけが幸せなときは??




相手だけが幸せなときは??






暗黙了解で自分の幸せな話なんてしない








今アタシにできる事はこれくらいしかなかった。。





部屋に戻っても何もする気になれない





テレビはただついてるだけ



パソコンを開けば何でも教えてくれる



知りたいことから知りたくないことまで




でも今アタシが教えて欲しいことはここにはなかった






『もしもし?』



『もしもし沙希?今いい?』



『うん。いいよ。』



『今日はありがとう』



『全然。うち帰った?』




『うん。いっぱい心配かけてごめんね。もう無理に忘れようとしない。
好きなものは好き。しつこいって言われるかもね。笑』




葵の笑い声に救われた




『葵。アタシはずっと葵の見方だから!それだけッ!!』




『うん!ありがとッ!じゃあまた明日会社で』