「沙希おはよー」




何この高井さんの気分壮快な顔は?





アタシは結局寝れずに目は重く頭はガンガンする






「もうすぐ中田さん迎えにくるから俺用意するけど沙希は居ていいから。帰るんだったら鍵ここ。はいっこれ沙希の分。」






合い鍵だぁ




高井祐介の部屋の鍵




許されるものなら叫んで回りたい



「沙希1人ならマスコミにも何も思わないから」




ピンポーン




「じゃあまた電話するからっ。」




「はいっ。いってらっしゃい。」




。。。いってらっしゃいって





新婚さんみたい。。




高井祐介の部屋で1人。。





手には合鍵。。。







完全にアタシ。。パニクってる。。






あっ葵。。






あれから連絡はない







とりあえず電話かけなきゃ





呼び出し音が10回を過ぎた





「もしもし」





アレ。。間違えた。







「あっ拓ゴメン間違えた」





「あってると思うよ。これ葵ちゃんの電話」






「何で拓が?」





「昨日いろいろあって、今うちの会社の仮眠室に寝かしてる」







「どうしたの?」





「それは俺の口からは言えない。また葵ちゃんから聞いて」




「。。。分かった」




「つかお前どこ?」





「・・・高井さんち」




「お前やるじゃん。笑


 兄貴いるの?」







「ううん。仕事いった」






「じゃあ沙希1人で部屋にいるんだ。

信用されてる証拠!引き続き頑張れよ!」




頑張れって。。。





結局葵に何があったのかは聞けなかった