空腹にアルコールは酔いを早める
「沙希、シャワーだけでも浴びる?」
「うん。。。」
ボーッとした頭でうなずく
いゃ。。。
簡単に返事したけどやっぱり少し戸惑う
「じゃあ俺先に入るよ」
「はぃっ!!」
やけに緊張する。。。
もしかしてこの後。。
さすがに処女ってわけでもなく人並みの経験はしてきたつもり。
でも。。。
何1人で想像してんだか。。
慌てて頭をふってかき消した
ハーフパンツだけでの上半身裸
細身の体に引き締まった筋肉。
映画のワンシーンでしか見たことのない高井さんの姿に1人の高井祐介ファンに戻る
バスタオルで髪を拭きながら近寄ってくる高井さんをボーっと見つめる
「何?」
「かっこいいなと思って。。。」
「沙希、おもしろすぎっ!!笑
後でいくらでも見せてやるから、入ってきたら?」
夢と現実の間をさまよいながらシャワーを浴びる
高井さんが用意してくれたスウェットを着てリビングに戻るともう上下しっかり着込んだ高井さんがソファーに寝転がってた。
「何残念そうな顔してんの?笑」
「してないですっ」
いくら高井さんとつき合えたからって敬語がなかなか抜けない
だって去年の今頃はファンの1人として雑誌やDVDかき集めて見てたんだよ。。
きっと一生分の幸せを今使い切ってるんだ
・・・それでもいい