「沙希ぃ〜アタシね拓ちゃん以上の人見つけたよぉ」
お酒臭い葵が部屋に転がりこんできた
「でね。今度デートするんだぁ」
葵?
さっきのアタシと拓を見てたのかも知れない。。
「それより。。。
高井さん、沙希の事追いかけようとしたんだけど。。。
その手をつかんだ女の子がこけちゃって」
「・・・うん」
「で病院まで連れて行くって。。。」
「そっか。高井さん、優しいもんね。。。」
未だに連絡はない。。。
葵はそのまま寝てしまった
アタシは高井さんからの連絡を待つ
高井さんと付き合う前もこんな風に携帯を握りしめて待ってたなぁ。。
ブーブーブー
手の中のケータイが震える
『もしもし』
『沙希?俺。。』
『うん』
『今いい?』
『うん』
『拓と沙希の事はやっぱりショックだけど俺の気持ちは変わらないから』
『。。うん』
『沙希の事だからこんな時間まで待ってたんだろ?遅くなってゴメンな。じゃあ。。おやすみ』
『おやすみなさい』