「あっチョコ発見。笑」




高井さんはゴミ箱からつまみ出したチョコをポケットにしまい込んだ





そしてアタシを横に座らせたまま電話にでる


『もしも~し』



『祐介!どこにいるんだ?』





『彼女のうち』







アタシの頭をなでながらいたずらっ子のような顔でこっちをみる




『お前自分の立場をわきまえろ』






男の人の叫び声が電話口から聞こえる








『わかってるよ中田さん。今から帰るから』









「沙希ちゃん。ゴメンひとまず帰るわ。
何の心配もいらない。俺を信じて」







もう一度アタシを抱き寄せて高井さんは帰っていった








1人になった部屋でアタシは玄関のドアを見る






高井さんがここに来るときはいつも突然。





そして帰るときも。






高井さんアタシのことが好きって言った?







付き合いたいって言った?






高井さんと。。。






キスをした。。。