「沙希ちゃん。これ」
それは拓からのハガキだった。
【祐ちゃん。俺こっちで頑張ってるから。半年くらいしたら帰るよ。金髪姉ちゃん連れて。】
。。拓はそうやっていろんな人に優しい
拓は1人で大丈夫?
寂しくないの?
「拓の気持ちは分かってる。なんか俺。。。」
「。。。。」
「あっ。沙希ちゃんコーヒーでいい?」
「はい」
テレビには高井さんがでてる映画の予告編が流れてる
テレビの中の高井さんと今コーヒーを入れてくれている高井さんを交互に見る
「どうしたぁ?笑」
「なんか変な感じがして。。」
「そういえばバレンタインのチョコもらいそびれたなぁ」
「じゃあまた渡しますっ」
「楽しみに待ってるね」
「はいっ!」
次っていう事はまた会えるの?
高井さんはアタシの頭に手を置いてポンポンって叩く
なんか今なら「好き」って言えそうな気がした
「高井さん。。アタシ。。」
「そろそろ送ってくよ」
アタシの言葉を遮るように高井さんはアタシに微笑んで立ち上がった
もうこの勇気はでないかも知れないのに。。。