どれくらい走っただろう。









極度の方向音痴に夜という事がプラスされてアタシには全くここがどの辺なのか分からない。。





「ついたよ」




地下駐車場に車を停める



アタシが想像してた以上に高級という文字がしっくりくるセキュリティー万全なマンションに少し戸惑う




「どぉぞ」


ニコッ


深く被った帽子の上から高井サンが手をのせる





20センチの身長の差が調度手をおく場所にいいんだろう。




部屋の中は特に何があるというわけでもなく必要なものだけを揃えたって感じで余計に広さが目立つ




何部屋あるんだろ?




「こらぁキョロキョロしなぁーい」




また頭に手を置かれそのままグイッと高井さんの方を向かされる



近いっ!





帽子を脱がされ髪をクシャクシャにされたアタシはまるで高井さんのおもちゃ状態




その笑顔。


きっとどれだけの女の子がときめいてるかなんて分かってないんだろうな。。。