「先輩っケータイ出してぇ。赤外線受信してくださいね。いきますよ」



開いた画像は高井さんだった。



知佳ちゃん。。




鬼だね。。







「それ待ち受けにしていいですよぉ。笑」




何も知らない知佳ちゃんは無邪気な笑顔でそういい残して自分の席に戻った





そう。。この笑顔の高井さんを好きになったんだ





高井さんの笑顔に見とれているとメールを受信した





画像を保存してメールを開く




【沙希ちゃん今日会える?】




。。高井さん





会いたい。。







【はい。大丈夫です】





【じゃあ20時頃迎えに行くから待ってて】










何から話せばいい?





アタシの気持ちを伝えたら迷惑?





午後からの仕事も手につかない







そしてこういう日に限って大切な会議が入る











何も頭に入ってこない




時計はもうすぐ19時





「じゃあ今日はここまで。お疲れさん」





「お疲れ様ですっ」





資料の片付けを同僚に頼みダッシュで駅に向かった