「沙希、カギは?」







鍵を渡す手にも力が入らない







アタシはそのままの状態でベッドに倒れこんだ






「とりあえず熱測ろうな」






「そこの救急箱」






「はいよ」











・・・・39度3分





はぁ。。。




「俺薬買ってくるから」




「でもこんな時間に?」






「俺に任せとけって。ちょっと遅くなるかもだけどちゃんと着替えて寝てろよ」







「。。うん。



 あっごめん拓、携帯だけ充電しといて」








「わかったよ」









拓が部屋をでた後スウェットに着替えた





そしてアダプタにささったままの携帯を手にとる








【沙希ちゃんごめん!!仕事が終わりそうにないんだ。終わり次第沙希ちゃんの部屋に行くから待ってて。多分23時くらいにはいけるから!】







ちゃんと19時までに連絡くれてたのに。。




アタシ何やってるんだろ。。





23時?






もう時間がない。





着替えなきゃ。。







動きたいのに動けない







でも。。






アタシは精一杯の力で立ち上がった