「あっ。。。うん。。。」
周りの観客は誰もいない
アタシは立ち上がることも忘れて放心状態だった
「じゃあいこっか?」
「うん」
まださっきの高井さんの顔が頭の中を回ってる
「高井さんかっこよかったねぇ」
「。。。うん」
「お前どうしたの?」
「。。。。えっ?」
「ダメだ、完全に違う世界に行っちゃってる。笑」
拓と葵の言葉もかすかに聞こえるだけ。
「沙希ちゃん」
えっ?
「沙希ちゃん待って」
「祐ちゃん。お疲れ」
「おう」
それだけ行って拓は葵を連れて先へと進む
「えっ。。。」
「ごめん。呼び止めて」
「。。。いえ」
「これ。よかったらまた連絡欲しい」
えっ?
高井さんから渡された紙をじっと見たままのアタシをおいて高井さんは戻っていった
拓と葵は大分先の歩道から手を振っていた