「沙希ちゃん。舞台見に来てくれるんだよね?しかも最前列。笑」




恥ずかしい。。




「そうなんですよ。。拓がとってくれて。高井さんの人気すごくて全然チケット取れないんですよ。。」





「そうなんだ?ありがたいよ。今回初主演だから力入ってるんだぁ」





「俺俳優向いてる?」





「向いてるも何も、アタシ高井さんの演技。。大好きですっ!!!」






キッチンの方から笑い声が聞こえる





「沙希ちゃん何力入ってんだか。笑


もう鍋そっち持っていくよ~」






拓の声で我に返る





「あっ熱いから俺が持っていくよ。葵ちゃんは座ってて」






幸せそうな葵





きっとアタシは真っ赤な顔でテンパッてて会話になってないんだろうな。








高井さんの顔をジッとみる





高井さんの周りにはキレイな人達がたくさんいてアタシなんて相手にしてもらえるはずがない。








拓が頼んだから無理やりきてくれたんだ。。







そうやって自分の心を落ち着かせた