「拓ちゃん。。。高井?じゃないよね。。高井さんが芸名?」
「本名だよ」
「でも。。。」
「あっ。。。俺からいうわ。
俺親父の愛人の子なんだよ。だから母方の結城を名乗ってるわけだよ。葵ちゃん」
拓の顔が一瞬曇ったような気がした
「。。。ごめんなさい」
葵の声が小さくなっていく
「そんなの気にしなくていいよ」
拓はそういって笑い飛ばす
拓はそういう奴なんだ
「俺も本当の兄弟だと思ってるし親父も出て行った俺より拓の方がかわいいから」
「まぁそんな事はどうでもいいって事!!」
「あ、アタシお鍋の用意するね」
葵がキッチンに向かう
「俺も手伝う」
拓がついていったからアタシはその場に座ってた
でも。。。
気まずい。。
どうしよ。。
あれだけ会いたかった高井さんが目の前にいる。
PCを置いてるラックには高井さんのDVDが並ぶ
片付けておけばよかった。。。
恥ずかしい。。