次の日は朝から観光にショッピングに忙しい。



短い期間でできるだけの思い出を作ろうと一生懸命考えたプランは結構ハードだった。



両手にはたくさんの荷物を持ったｱﾀｼ達はもう身動きがとれない。



「沙希貸して」



高井さんがｱﾀｼの荷物を持ってくれる。



それを見た拓も葵の荷物を取り上げる。


「そういう事は先にしないと値打ちがないんだよ」




「そうだよねぇ」





ｱﾀｼと葵の攻撃に悔しそうな拓。



そしてその後ろでは楓さんと結衣ちゃんが荷物を持つ持たないでもめている。





ｱﾀｼはこの雰囲気が本当に好きで幸せを感じた。





「じゃあ飯いくかぁ～」





「うん」





高井さんがこっちにきて最初に連れて行ってくれた店。



そしてまたｶﾙﾎﾞﾅｰﾗが出てくる




高井さんが前持ってそのコースにしておいてくれたらしい。






そんな高井さんをｱﾀｼはどこまで好きになるんだろう。。





好きの最上級はどこなんだろう。。





「おいしいね」




みんなの言葉に高井さんも安心したようだった。





「この後まだいくところあるから」




「どこ～？」




「それは内緒だよね」





ｱﾀｼ達はお店をでて目的地へと向かった